私が生まれは長野県の駒ヶ根市です。
駒ケ岳ロープウエイがある中央アルプスへの登山口です。
伊那谷は、薬用植物も多く大学の漢方研究会の人達がよく合宿に来られる所です。また養命酒の工場もあります。
私が漢方に興味を持ったのは、小学校5年の時です。
当時、近所のおじさんが「シャックリ」が出て止まりませんでした。
東京の大学病院を3ケ所4ケ所と回りましたが治りませんでした。
当時東京に行くことはすごく大変なことで、今では信じられませんが、死ぬまでに1回行ってみたいとよくおばあさんが言っていました。今では中央高速ができ日帰りも珍しくありません。約2年間、おじさんは「しゃっくり」と闘いました。
よく「しゃくり」が止まらないと死ぬと言われていましたが、それはうそだと分りました。
そうこうしているある時、それを聞きつけた近所のおばさんに「しゃっくり」は「柿のヘタ」を煎じて飲めば治ると言われたそうです。早速「柿のヘタ」を煎じて飲んだそうです。一日で治ったが念の為3日間飲んだそうです。
あの雲の上の憧れの東京の大学病院は何なのか・・・・・?
今でも、事あるごとによく考えさせられます。
また、柿のヘタとは何なのか?
この出来事から東洋医学に興味をもち、中学をでるころには20冊以上の漢方の専門書を読み、身近にある薬草を飲んだりして自分なりに研究していました。
高校生の時、猫がお腹をこわした時にあぜ道にはえている「センブリ」を食べているのを見た時は戦慄が走りました。その時「人間もこうでなくちゃいけない」「人間も自然の一部だ」「本能を退化させてはいけない」と思いました。
こんな事があり患者様を助ける漢方家を目指し今でも漢方を勉強しています。